コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

大分県佐伯市 さいき〈し〉

1件 の用語解説(大分県佐伯市の意味・用語解説を検索)

日本の地名がわかる事典の解説

〔大分県〕佐伯〈市〉(さいき〈し〉)


大分県南東端、豊後(ぶんご)水道と日向(ひゅうが)灘に臨む市。
南部で宮崎県に接する。県南部の産業・経済の中心地。2005年(平成17)3月、旧・佐伯市と南海部(みなみあまべ)郡の上浦町、弥生町、本匠村、宇目町、直川村、鶴見町、米水津村、蒲江町が合併して現在の姿となる。この合併により南海部郡は消滅。市街地は番匠川河口に広がる沖積平野上に位置し、リアス式海岸が続く沿岸部は日豊海岸国定公園に指定されている。南部から西部には祖母傾(そぼかたむき)国定公園に属する傾山などの高い山々が連なる。JR日豊本線東九州自動車道などが通じ、重要港湾の佐伯港からは高知県宿毛市との間にフェリーが就航している。
旧・佐伯市は17世紀初頭からの城下町で、第二次大戦前から海軍航空隊・海軍防備隊が設置され軍都として発展。造船・セメント・機械・パルプなどの工場が進出する。農業では稲作、ミカンなどの柑橘類イチゴ・ナス・キクやスイートピーなどの花卉(かき)栽培が行われる。茶やシイタケの栽培も盛んで、特に宇目地区はシイタケの人工栽培発祥地として知られ、現在も乾燥シイタケの生産が多い。茶では本匠地区の「釜炒り茶」が有名。養鶏・養豚・肉牛飼育の畜産のほか、山間部ではスギ・ヒノキ用材を産する。江戸の昔から「佐伯の殿様、浦でもつ」といわれた水産業の盛んな地域で、巻き網・底曳網・一本釣りなどさまざまな漁法によりアジ・サバ・イワシクルマエビヒラメ・タイ・アワビなどを水揚げする。リアス式の海岸ではブリや真珠の養殖が行われる。いりこやイワシの丸干しなどの水産加工業も盛んで、特産の「佐伯イリコ」が有名。
狩生(かりう)鍾乳洞と堅田郷(かたたごう)八幡社のハナガガシ林は国の天然記念物に指定。同じく天然記念物の小半(おながら)鍾乳洞には世界的にも珍しい斜柱石がみられる。東部の海岸一帯には海水浴場・海浜公園などの観光施設が点在し、間越(はざこ)海水浴場にはハマユウが群生する。鶴見半島の先端に立つ九州最東端の灯台・鶴御埼(つるみさき)灯台の周辺にはミュージアムパーク鶴御崎がある。元猿(もとざる)海岸には複合レジャー施設のマリンカルチャーセンターが、直川地区には森林公園憩いの森があり、昆虫館・キャンプ場などが整備されている。藤河内(ふじがわち)渓谷は名瀑・観音滝を有する景勝地。市中心地の城山に、当地に教師として赴任していた小説家・国木田独歩(くにきだどっぽ)の記念館がある。

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大分県佐伯市の関連キーワード鶴御崎日豊海岸国定公園津久見豊後豊後大野豊後表豊後高田豊後路鎮高平山豊後

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

大分県佐伯市の関連情報