大和(町)(読み)たいわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大和(町)」の意味・わかりやすい解説

大和(町)
たいわ

宮城県中部、黒川郡の町。1955年(昭和30)吉岡(よしおか)町と宮床(みやとこ)、吉田、鶴巣(つるす)、落合の4村が合併して成立。西部奥羽山脈に連なる丘陵で、東部の吉田川とその支流沿いは水田が広がる農業地帯である。東北自動車道(大和インターチェンジ)、国道4号、457号が通じる。古代から開発が進み、条里遺構がある。1616年(元和2)伊達政宗(だてまさむね)の三男飯坂宗清が今村(吉岡)に城下町を開き、また、1623年には奥州街道の宿場として整備された。宮床も伊達一門の小城下町。中心の吉岡は郡内の商業中心地である。県指定文化財として鳥屋(とや)八幡古墳、吉岡東官衙(かんが)遺跡がある。面積225.49平方キロメートル、人口2万8786(2020)。

[後藤雄二]

『『大和町史』全2冊(1975、1977・大和町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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