大和鞍・倭鞍(読み)やまとぐら

精選版 日本国語大辞典 「大和鞍・倭鞍」の意味・読み・例文・類語

やまと‐ぐら【大和鞍・倭鞍】

〘名〙 騎乗用の馬具の一つ。唐鞍(からくら)の皆具(かいぐ)に対して、皆具の和様の鞍の一式をいう。中心となる鞍橋(くらぼね)は、前輪後輪(しずわ)の内側にそれぞれ切込みを設けて、居木先(いぎさき)をはめこみ、鐙(あぶみ)の袋には舌をつけたのを用い、韉(したぐら)を二枚重ねにして、装束の汚れをふせぐ障泥(あおり)を加え、糸鞦(いとしりがい)には総(ふさ)などをつけて装備し、布手綱(ぬのたづな)に差縄を合わせて使用するのを特色とする。わぐら。⇔唐鞍。〔西宮記(969頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android