大塚 令三(読み)オオツカ レイゾウ

20世紀日本人名事典 「大塚 令三」の解説

大塚 令三
オオツカ レイゾウ

昭和期の中国共産党研究者



生年
明治34(1901)年12月23日

没年
昭和27(1952)年12月18日

出生地
愛知県

経歴
満鉄見習学校に学び大正9年社員、同社給費生として慶大に学び、小泉信三の紹介で中央公論に中国共産党に関する論文を発表。14年大連の満鉄本社庶務部調査課に配属され、中国研究家橘樸(たちばなしらき)に師事。昭和2年総裁室情報課、4年上海事務所調査室に移り、中国共産党の動向を研究、情報・資料を収集。6年大連で創刊の週刊誌「満州評論」刊行に協力。11年太平洋問題調査会向けの「中共文献資料」を中西功と作成。同年上海事務所調査課資料係主任。15年興亜院が南京に設置した中支建設資料整備事務所の編訳部長となり「編訳彙報」を刊行。戦後鳩山一郎らの自由党結成に参画、愛知県から衆院選に立ったが落選、のち国会秘書官となった。著書に「支那共産党史」(全2巻)、編著「支那の新生活運動」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android