大島(和歌山県)(読み)おおしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大島(和歌山県)」の意味・わかりやすい解説

大島(和歌山県)
おおしま

和歌山県最南部、潮岬(しおのみさき)東方にある島。東牟婁(ひがしむろ)郡串本(くしもと)町に属す。紀州最大の島なのでこの名がある。東西8キロメートル、南北2.5キロメートル、周囲28キロメートル、面積9.68平方キロメートル。全島40~80メートルの平坦(へいたん)な海食台地で、海食崖(がい)に囲まれる。吉野熊野国立公園の一部。岩礁も多く、樫野(かしの)崎には1890年(明治23)に遭難したトルコ軍艦の碑とトルコ記念館がある。また、ペルー来航以前にアメリカ帆船がこの島に寄航しており、日米修交記念館がつくられている。避難港を兼ねる大島と、樫野、須江(すえ)、白野の4漁港があり、敷網漁業が多い。対岸の串本港から1.8キロメートル沖合いにあり、1999年(平成11)くしもと大橋開通本土と結ばれた。人口1515(2000)。

[小池洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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