大島(長崎県西海市)(読み)おおしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大島(長崎県西海市)」の意味・わかりやすい解説

大島(長崎県西海市)
おおしま

長崎県西彼杵半島(にしそのぎはんとう)西方にある島。西海市(さいかいし)に属する。面積12.14平方キロメートル。夾炭(きょうたん)層を含む古第三紀の砂岩頁岩(けつがん)、凝灰岩からなる丘陵の島で、最高峰の百合(ゆり)岳は標高194メートル。丘陵は、数列の並行する北東―南西方向の山稜(さんりょう)線に分かれ、西側が緩傾斜、東側が急傾斜の斜面をなす典型的なケスタ地形を示している。1935年(昭和10)東岸の馬込(まごめ)を坑口とする海底炭田が開発されたが1970年閉山した。半島部とは大島大橋、寺島大橋によって結ばれている。佐世保(させぼ)港から定期船がある。人口5867(2000)。

[石井泰義]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android