日本大百科全書(ニッポニカ) 「大川(村)」の意味・わかりやすい解説
大川(村)
おおかわ
高知県中北部、土佐郡にある村。吉野川上流の山村で、北は石鎚(いしづち)山から延びる1500メートルを超す山嶺(さんれい)で、愛媛県と接している。村の中央部を貫流する吉野川は、早明浦(さめうら)ダム(土佐町)建設により人工湖となり、河畔の農耕地の多くが水没した。林業やクリの栽培、肉用牛の肥育、養鶏などが行われる。藩政時代開鉱の白滝鉱山(しらたきこうざん)(銅、硫化鉄)は昭和初期から発展し、一時は従業者1000人を超えたが、1972年(昭和47)閉鉱、鉱山集落も姿を消した。面積95.27平方キロメートル、人口366(2020)。
[大脇保彦]
『『大川村史』(1962・大川村)』
[補完資料] |