大庭・大場(読み)おおにわ

精選版 日本国語大辞典 「大庭・大場」の意味・読み・例文・類語

おお‐にわ おほには【大庭・大場】

〘名〙
宮中紫宸殿前面の南庭。清涼殿の南庭を小庭というのに対する称。おおば。
書紀(720)推古二〇年是歳(岩崎本室町時代訓)「須彌山の形及び呉橋(くれはし)を南庭(オホニハ)に構(つ)けと令(おほ)す」
② 広い庭。坪、内庭のように奥まった庭でないもの。特に、中門の中、主殿の建物の外の広い庭。
平家(13C前)一二「昌俊大庭にひっすゑたり」
③ 広い構えの、晴れの演能場。また、そこで演じられる能。
風姿花伝(1400‐02頃)一「大場(おほには)などの脇の申楽(さるがく)

おおば おほば【大庭・大場】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android