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大日向村の分村移民

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

大日向村の分村移民

大日向村(現在の佐久穂町大日向)は37年から順滋村人口の約半数の216世帯764人を旧満州に送り出す「分村移民」を全国に先駆けて実施。「満州大日向村」は小説や映画、芝居に取り上げられる「モデル開拓団」となり、結果的に全国の農民らを旧満州へ向かわせる役割を担った。敗戦で状況は一変し、大日向開拓民は長春(新京)の収容所入りなど過酷な逃避行を強いられ、約半数の375人が死亡した。生き残った開拓民は46年9月、旧満州から帰国したが、貧しい母村に住宅も仕事もなかった。65世帯165人は47年4月までに浅間山南麓に入植し、カラマツの原生林を切り開いて新たな「大日向村」をつくった。

(2007-02-15 朝日新聞 朝刊 長野全県 2地方)

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