大林宣彦(読み)オオバヤシノブヒコ

デジタル大辞泉 「大林宣彦」の意味・読み・例文・類語

おおばやし‐のぶひこ〔おほばやし‐〕【大林宣彦】

[1938~2020]映画監督広島の生まれ。自主映画・テレビコマーシャルの制作を経て、恐怖映画HOUSE ハウス」を監督し、商業映画に進出。「青春デンデケデケデケ」で芸術選奨受賞代表作は、出身地尾道おのみち舞台にした三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」のほか、「ねらわれた学園」「はるか、ノスタルジィ」など。

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百科事典マイペディア 「大林宣彦」の意味・わかりやすい解説

大林宣彦【おおばやしのぶひこ】

映画監督。広島県生れ。1959年成城大卒。在学中から8ミリ映画を手がけ,卒業後はコマーシャル・フィルムを製作。16ミリの個人映画《伝説の午後=いつか見たドラキュラ》(1967年)が評判を呼ぶ。ホラー映画《HOUSE ハウス》(1977年)で劇場用作品に転じ,《転校生》(1982年),《時をかける少女》(1983年),《野ゆき山ゆき海べゆき》(1986年)など郷里尾道を舞台にした作品を発表。ほかに福永武彦原作《廃市》(1984年),山田太一原作《異人たちとの夏》(1988年),八百屋主人と中国人留学生との交流を描いた《北京的西瓜》(1989年)などがある。〈思い出〉を中心的テーマとしたファンタジックな演出を得意とする。2004年紫綬褒章受章

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知恵蔵mini 「大林宣彦」の解説

大林宣彦

映画監督。1938年1月9日、広島県生まれ。成城大学在学中から自主製作映画を発表し、CMディレクターを経て、77年に「HOUSE」で商業映画の監督としてデビュー。80年代に故郷の尾道市で撮影した「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道3部作などで人気を集め、92年に「青春デンデケデケデケ」で第16回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した。2000年代以降は日本各地を舞台にした映画を多数発表し、晩年は反戦や平和を訴える作品を製作した。04年に紫綬褒章を、09年に旭日小綬章を、19年に文化功労者を受章。20年4月10日、肺がんのため死去した。享年82。

(2020-4-14)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大林宣彦」の解説

大林宣彦 おおばやし-のぶひこ

1938- 昭和後期-平成時代の映画監督。
昭和13年1月9日生まれ。学生時代から8ミリ映画をつくる。昭和38年16ミリの第1作「喰べた人」がベルギー国際実験映画祭特別賞を受賞。52年「HOUSE/ハウス」で商業映画に進出。「転校生」「時をかける少女」「異人たちとの夏」などのヒット作を発表。広島県出身。成城大中退。

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