20世紀日本人名事典 「大林 太良」の解説
大林 太良
オオバヤシ タリョウ
昭和・平成期の民族学者 東京大学名誉教授。
- 生年
- 昭和4(1929)年5月10日
- 没年
- 平成13(2001)年4月12日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 東京大学経済学部経済学科〔昭和27年〕卒
- 学位〔年〕
- Ph.D.(ウィーン大学)〔昭和34年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 朝日賞(平7年度)〔平成8年〕,福岡アジア文化賞(学術研究賞 第10回)〔平成11年〕,毎日出版文化賞(第53回)〔平成11年〕「銀河の道 虹の架け橋」
- 経歴
- 大学在学中から柳田國男らの影響を受ける。フランクフルト大学、ウィーン大学、ハーバード大学等で民族学を学んだのち、昭和37年東京大学教養部講師、41年助教授、50年教授。国立民族博物館教授を兼任。平成2年東京大学を退官し、東京女子大学教授。また昭和57〜59年日本民族学会会長、北海道立北方民族博物館初代館長もつとめた。日本の民族文化がどのように形成されてきたかを中心に東アジアの神話や伝承、民俗を探求。特に日本神話の起源を解明した。考古学や言語学、歴史学にも詳しく、“邪馬台国論争”でも積極的に発言した。著書に「日本神話の起源」「神話の系譜」「稲作の神話」「日本神話の構造」「東アジアの王権神話」「世界の神話」「邪馬台国」「銀河の道 虹の架け橋」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報