大棗(読み)たいそう

精選版 日本国語大辞典 「大棗」の意味・読み・例文・類語

たい‐そう ‥サウ【大棗】

〘名〙
① 干したナツメの実。薬用にする。
② 大きなナツメ。
堤中納言(11C中‐13C頃)はなだの女御淑景舎の御おととの三の君、あやまりたることはなけれど、大さうにぞ似させ給へる」 〔爾雅‐釈木〕
[補注]「堤中納言」の例は、「くゎさう」とする伝本もあり、「萱草(くゎんざう)」の誤写ともいう。

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デジタル大辞泉 「大棗」の意味・読み・例文・類語

たい‐そう〔‐サウ〕【大×棗】

ナツメ果実を乾燥させたもの。漢方緩解・強壮・利尿薬などに用いる。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「大棗」の解説

たいそう【大棗】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥したもの。抗アレルギー鎮静滋養強壮利尿鎮痛鎮痙(ちんけい)などの作用がある。腎(じんえん)炎痛風に効く越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)急性胃炎消化不良に効く黄連湯(おうれんとう)風邪(かぜ)のひき始めに効く葛根湯(かっこんとう)などに含まれる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「大棗」の解説

大棗 (オオナツメ・タイソウ)

植物。クロウメモドキ科の落葉低木・小高木,園芸植物,薬用植物。ナツメの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大棗」の意味・わかりやすい解説

大棗
たいそう

ナツメ

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