大玉(読み)おおだま

精選版 日本国語大辞典 「大玉」の意味・読み・例文・類語

おお‐だま おほ‥【大玉】

〘名〙
① 大きい玉。大型の弾丸花火の玉の大きなものもいう。
洒落本・淫女皮肉論(1778)吉原千疋犬折助じこみの鉄鉋むしや、或は大玉二つ玉、打てば」
② 江戸時代、浅草蔵前で蔵米取りの旗本御家人に、春、秋に行なわれる扶持(ふち)の払い渡しのうち秋の部をいう。祿高氏名を書いた紙を丸めて箱に入れ、振り出た順に渡したところから玉の称がある。
③ 漁に用いる、球形をした大きな浮き。信仰する神仏の名をしるしたりした。〔諸国風俗問状答(19C前)〕

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デジタル大辞泉 「大玉」の意味・読み・例文・類語

おお‐だま〔おほ‐〕【大玉】

《「おおたま」とも》
大きい玉。
打ち上げ花火で、火薬発色剤などを調合して丸めた大きな玉。
大型の弾丸。
「鉄鉋むしゃ、或いは―二つ玉、火ぶたを切ってはなしければ」〈洒・淫女皮肉論〉

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改訂新版 世界大百科事典 「大玉」の意味・わかりやすい解説

大玉[村] (おおたま)

福島県中央部,安達郡の村。人口8574(2010)。福島市と郡山市の中間二本松市南西に位置する。北西端には安達太良山がそびえ,安達太良川が村の中央を東流して阿武隈川に注ぐ。耕地はゆるやかな傾斜地に開け,平地大部分では水稲作が行われる純農村である。近年兼業化が著しく進み蔬菜栽培,畜産など経営の複合化が進められている。玉井にある馬場桜は,薄紅彼岸桜の巨木で,天然記念物に指定されている。
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