大知・大智(読み)たいち

精選版 日本国語大辞典 「大知・大智」の意味・読み・例文・類語

たい‐ち【大知・大智】

〘名〙 (「だいち」とも)
① たいへんすぐれた知恵。ひじょうに賢いこと。多く、仏の知恵をいう。
法華義疏(7C前)一「善入仏慧通大智到於彼岸者嘆心」
今昔(1120頃か)一「和上、舎利弗は大智・福徳在(まし)まして」
集義和書(1676頃)四「人の知をあつめ用るを以て大知とす」 〔荘子‐逍遙遊〕
② (大智) 聖徳太子が推古一一年(六〇三)に制定した冠位十二階の一つ。第一一番目の位。
書紀(720)推古一一年一二月(岩崎本訓)「始めて冠の位を行ふ。大徳音読)〈略〉大智(音読)・小智、并せて十二階なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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