天地開闢(読み)てんちかいびゃく

精選版 日本国語大辞典 「天地開闢」の意味・読み・例文・類語

てんち‐かいびゃく【天地開闢】

〘名〙 (古くは「てんちかいひゃく」) (天と地は、もと一つで混沌としていたがやがて二つに分かれたという古代中国思想から) 世界初め天地のひらけ始め。
※天照座伊勢二所皇太神宮御鎮座次第記(1185)「天地開闢之後神足履地而行。身光転滅。天地大冥也」

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デジタル大辞泉 「天地開闢」の意味・読み・例文・類語

てんち‐かいびゃく【天地開×闢】

天地の開けはじめ。世界の初め。「天地開闢以来の出来事
[補説]古代中国の思想で、天地は初め混沌こんとんとした一つのものであったが、分離してこの世界ができたとする。

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四字熟語を知る辞典 「天地開闢」の解説

天地開闢

世界の初め。天地のひらけ始め。

[使用例] この峨眉山という山は、天地開闢の昔から、おれがすまをしている所だぞ[芥川龍之介杜子春|1920]

[解説] 天と地は、もとは一つで混沌としていたが、やがて二つに分かれたという古くからある中国の思想によるもの。「開闢」は天地の開け始めという意味。転じて、開くこと、始まりの意も表します。

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