天麩羅/天婦羅(読み)てんぷら

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「天麩羅/天婦羅」の解説

てんぷら【天麩羅/天婦羅】

小麦粉を水で溶いた衣を材料につけて油で揚げた料理。衣に卵を入れることもある。えび・きす・いかなどの魚介類を揚げたものや、野菜を揚げた精進揚げ、小柱・小えび・野菜などを取り合わせて衣でまとめて揚げたかき揚げなどがある。天つゆにつけて食べることが多いが、塩をつけることもある。◇魚介類のものはえびの天ぷらを「えび天」というように「~天」と略す。語源は「調味料」の意のポルトガル語「tempêro」、「四季の斎日(カトリックで年に4回3日の間、鳥獣肉を食べずに祈りを捧げる日)」の意のスペイン語「témpora」(肉を食べないので魚の揚げ物などを食べたことから)、「寺院」の意のスペイン語「templo」(宣教師に代表される南蛮由来の料理法と考えられたことから)など諸説ある。
さつま揚げ。◇主に関西でいう。⇒さつま揚げ

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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