太宰・大宰(読み)たいさい

精選版 日本国語大辞典 「太宰・大宰」の意味・読み・例文・類語

たい‐さい【太宰・大宰】

〘名〙
① 古代中国の官名。百官の長で、天子を補佐し、諸政をつかさどるもの。
史記抄(1477)一三「主とすとは太宰の官の者を奏者にして申しついたぞ」 〔周礼‐天官・大宰
摂政(せっしょう)の唐名。
※拾芥抄(13‐14C)中「摂政 〈略〉大宰」
③ 大宝令によって国司制度が成立する以前の地方派遣官の一種。地方支配上特に重要な国におかれ、近隣数か国の行政を管轄する。日本書紀の推古一七年四月庚子条に筑紫大宰、同書天武八年三月己丑条に吉備大宰が見える。おおみこともち。総領

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