日本大百科全書(ニッポニカ) 「太田(秋田県)」の意味・わかりやすい解説
太田(秋田県)
おおた
秋田県中東部、仙北郡(せんぼくぐん)にあった旧町名(太田町(まち))。現在は大仙(だいせん)市太田町で、市の東部を占める。旧太田町は、1969年(昭和44)町制施行。2005年(平成17)大曲市(おおまがりし)と神岡、西仙北、中仙、協和、仙北の5町、および南外村(なんがいむら)と合併して大仙市となった。太田の名は中世からの郷村名による。東部は奥羽山脈の一部の真昼山地(まひるさんち)で、山林のほとんどは国有林である。また一部は真木真昼県立自然公園をなしている。西部は横手盆地で、明治初期からの田沢疎水開拓事業により、約2500ヘクタールの水田が広がる。農家1戸当りの耕地面積2.6ヘクタールは干拓地大潟村に次いでいる。米作主体で、ダイズ、ホップ、葉タバコも産する。国見ささら(獅子舞(ししまい))は県の無形民俗文化財。
[宮崎禮次郎]
『『太田町百年誌』(1976・太田町)』