太田辰五郎(読み)おおた たつごろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「太田辰五郎」の解説

太田辰五郎 おおた-たつごろう

1790-1854 江戸時代後期の畜産家。
寛政2年生まれ。備中(びっちゅう)阿賀郡千屋(ちや)村(岡山県新見市)の人。家業の鉄山業でえた資力をもとに郷里牧場をひらき,種牛の改良をはかる。大赤蔓(おおあかつる)とよばれる優良牛を育成し,また天保(てんぽう)5年自宅を提供して千屋牛馬市を開設した。嘉永(かえい)7年2月18日死去。65歳。名は政恭。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「太田辰五郎」の解説

太田辰五郎

没年:嘉永7.2.18(1854.3.16)
生年:寛政2(1790)
江戸後期の牧畜改良家。備中国阿賀郡実村(新見市千屋)生まれ。父を継いで鉄山師となり,巨資を投じて牛を購入して村民に飼養させた。この牛を改良して千屋の大赤蔓という系統牛をつくり,また天保5(1834)年に私財を投じて牛市を開設するなど,千屋牛業の発展に貢献した。<参考文献>『阿哲郡誌』『阿哲畜産史』

(神立春樹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android