奇がる(読み)くすしがる

精選版 日本国語大辞典 「奇がる」の意味・読み・例文・類語

くすし‐が・る【奇がる】

〘自ラ四〙 (形容詞「くすし」の語幹接尾語「がる」の付いたもの)
① 宗教的な霊験禁忌をまじめに信仰して従う態度をとる。神妙にかしこまっている。
※枕(10C終)一二九「忌日とて、くすしがり行なひ給ひしを」
② 謹直で、堅い考えを様子に現わす。くそまじめなことを言ったりしたりする。
※枕(10C終)一六一「倒れさわぎたるもあめりしを、〈略〉『床子どもを、みなうち倒し、そこなひたり』などくすしがる者どもあれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android