奇・怪(読み)あや

精選版 日本国語大辞典 「奇・怪」の意味・読み・例文・類語

あや【奇・怪】

〘形動〙 (「目もあや」の形で) 見て不思議に思うさま。驚くばかりだ。
源氏(1001‐14頃)若菜上「いと、目もあやにこそ、清らに物し給ひしか」
御伽草子・秋の夜の長物語南北朝)「急持ちて行きたるに律師目もあやに悦て」
[語誌]上代副詞「あやに」から転じたものか。「目も」を受ける用法に限られ、見て驚くさまを表わすのは同形語「あや(文=彩)」への類推があったか。多く、賛美する表現で用いられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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