コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

奈良県奈良市 なら〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔奈良県〕奈良〈市〉(なら〈し〉)


奈良県北部、奈良盆地の北部と笠置(かさぎ)山地南部の大和高原を占める市。
北部は京都府に接する。同県の県庁所在地で、県の行政・経済・文化の中心。2002年(平成14)4月より中核市。2005年4月、添上(そえかみ)郡月ケ瀬村と山辺郡都祁(つげ)村を編入して現在の姿となる。この合併により添上郡は消滅。710年(和銅3)の平城遷都から74年間、古代日本の首都。784年(延暦3)の長岡遷都後は「南都(なんと)」とよばれ、東大寺、興福寺、春日大社の門前に市街が形成された。寺社を中心に市や座が設けられ、商工業や芸能が発達。江戸時代は奈良奉行の支配下にあり、寺社詣でなどの観光都市となる。観光客向けの旅館・土産物店・飲食店が多く、商業・サービス業が盛ん。伝統産業に、製墨・赤膚(あかはだ)焼・奈良漆器・奈良晒(ざらし)などがある。東部では梅実の加工と大和茶の栽培が盛ん。ウメの栽培で知られる旧・月ケ瀬村地区では、国指定名勝の月瀬梅林が名高い。蔬菜・花卉(かき)栽培の近郊農業も行われる。
若草山・春日山の西麓を占める奈良公園(国指定名勝)は、東大寺・興福寺・春日大社などを含む市内一の観光名所。西ノ京は薬師(やくし)寺、唐招提(とうしょうだい)寺、西大(さいだい)寺など天平(てんぴょう)期の大寺が多く、佐紀(さき)・佐保路(さほじ)に法華(ほっけ)寺、秋篠寺(あきしのでら)などがある。吐山(はやま)スズラン群落は国の天然記念物に指定。国特別史跡の平城宮跡は第一次大極殿や朱雀門が復元され、遺跡公園となっている。平城宮跡や東大寺、興福寺などを含む文化財群は、古都奈良の文化財として1998年にユネスコの世界遺産に登録された。佐紀盾列(たてなみ)古墳群には神功皇后(じんぐうこうごう)陵など大小約50の古墳が分布。1月15日の若草山の山焼き、3月の御水取りで知られる東大寺修二会(しゅにえ)、5月の興福寺薪能、10月奈良公園の鹿の角きり、年末の春日若宮おん祭など、伝統的な年中行事が多彩。

出典|講談社日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

奈良県奈良市の関連キーワード奈良県奈良市都祁こぶしが丘奈良県奈良市田原春日野町奈良県奈良市都祁小山戸町奈良県奈良市月ヶ瀬月瀬奈良県奈良市都祁相河町奈良県奈良市都祁馬場町奈良県奈良市築地之内町奈良県奈良市富雄泉ヶ丘奈良県奈良市帝塚山中町奈良県奈良市角振新屋町奈良県奈良市都祁吐山町奈良県奈良市都祁白石町奈良県奈良市富雄川西奈良県奈良市誓多林町奈良県奈良市月ヶ瀬嵩奈良県奈良市勝南院町奈良県奈良市東九条町奈良県奈良市帝塚山西奈良県奈良市帝塚山南奈良県奈良市出屋敷町

今日のキーワード

存亡の機

引き続き存在するかここで滅びてしまうかという非常に重大な時。存亡の秋(とき)。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

奈良県奈良市の関連情報