精選版 日本国語大辞典 「契・期」の意味・読み・例文・類語
ちぎり【契・期】
〘名〙 (動詞「ちぎる(契)」の連用形の名詞化)
※枕(10C終)七五「女どちも、契りふかくてかたらふ人の、末までなかよき人かたし」
※竹取(9C末‐10C初)「昔の契有りけるによりなん」
③ 運命的なつながり。因縁。宿縁。
※浄瑠璃・大経師昔暦(1715)中「親子の契り」
※源氏(1001‐14頃)松風「月に二たびばかりの御ちぎりなめり」
※良寛歌(1835頃)「臥して思ひ起きて眺むる七夕のいかなることの契(チギ)りをかする」
ちぎ・る【契・期】
〘他ラ五(四)〙
① 固く約束する。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「昔、ちぎられたる中なれば、見知られたらんとなむ思ふ」
※平家(13C前)八「死なば一所で死なんとこそ契しに」
② 男女が将来の変わらぬ愛情を誓う。夫婦の約束をする。
※書紀(720)皇極三年正月(岩崎本平安中期訓)「而るに長(え)女、所期(チキリ)し夜、族(やから)に偸(ぬす)まれぬ」
③ 男女が肉体関係を結ぶ。夫婦のまじわりをする。
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