奨学金破産(読み)しょうがくきんはさん

知恵蔵mini 「奨学金破産」の解説

奨学金破産

学生が国の奨学金制度を利用したものの、返済目途が立たずに自己破産すること。国内の自己破産の総件数は2003年をピークに減少傾向にあるが、このうち奨学金関連の破産は3000人前後の状況が続いており、16年度は過去最多の3451人となった。連帯保証人となる親や親戚らも連鎖的に破産する例もある。学費の値上がりや非正規雇用拡大、奨学金制度を担う日本学生支援機構が回収を強化したことにより、自己破産の件数が増加したとみられる。16年度の奨学金制度の利用者は131万人で、大学生と短大生の2.6人に1人が利用しており、貸与総額は約1兆円。

(2018-2-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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