妖怪ウォッチ(読み)ようかいうぉっち

知恵蔵 「妖怪ウォッチ」の解説

妖怪ウォッチ

ニンテンドー3DS専用ゲームソフト。「ダンボール戦機シリーズ」、「レイトン教授シリーズ」、「イナズマイレブンシリーズ」など、多くのヒット作を生み出したゲームソフト開発会社であるレベルファイブから、2013年7月11日に発売された。シリーズ第1弾は14年7月末時点で累計出荷本数100万本を突破している。
妖怪執事を名乗る「ウィスパー」から、妖怪を探せる不思議な腕時計「妖怪ウォッチ」を手に入れた主人公ケータが、困ったことを引き起こす妖怪たちと出会い、友達になっていく物語。車にひかれて地縛霊となった猫の妖怪「ジバニャン」が、妖怪サイドの中心的キャラクターで、ぬいぐるみなどのグッズも人気を集めている。
コミックやアニメ玩具販売など多角的なメディア展開を前提として企画され、14年1月8日よりテレビアニメ版も放送された。アニメは高視聴率を誇り、オープニング曲「ゲラゲラポーのうた」のCDは、オリコンチャート初登場4位を記録した。同年1月11日には、QRコードを読み込むとゲーム中で使用できる「妖怪ガシャコイン」が手に入る「妖怪メダル」が発売され、小学生男子を中心に大流行し、発売当日からほぼ完売状態が続く大人気商品となった。また、同年3月には、期間限定のグッズショップが、あまりの商品の売れ行きに開店2日で営業を休止するなど、そのブームは社会現象になった。同年12月に映画「妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」が公開することが発表されたが、先着特典が付いた前売り券を入手できない人が続出し、Facebookにて公式にお詫びが発表される事態となった。
14年7月10日には、シリーズ第2弾となる「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」が発売され、7月末の時点で累計出荷本数が200万本を突破。8月には、新作の時計型おもちゃ「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」が発売されたが、あまりの人気に入手困難な状態が続いた。このため、子どものために自作する親が現れたことも話題となっている。

(城島充  フリーライター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「妖怪ウォッチ」の解説

妖怪ウォッチ

①株式会社レベルファイブが2013年7月に発売したゲームソフト。ロールプレイングゲーム。ニンテンドー3DS用。登場キャラクターの玩具「妖怪メダル」や関連グッズは大人気で品薄状態が続いた。2014年、日本ゲーム大賞にて年間作品部門大賞受賞。
②小西紀行による漫画作品。①のメディアミックス作品のひとつ。『コロコロコミック』2013年1月号より連載開始。2014年、第38回講談社漫画賞児童部門賞受賞。第60回(2014年度)小学館漫画賞 児童向け部門受賞。
③日本のテレビアニメ。①のメディアミックス作品のひとつ。放映はテレビ東京系列ほか(2014年~2018年)。制作:OLM TEAM INOUE。声の出演:戸松遥、遠藤綾、関智一、小桜エツコほか。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

知恵蔵mini 「妖怪ウォッチ」の解説

妖怪ウォッチ

ゲームソフト企画・制作・販売会社の株式会社レベルファイブによるクロスメディアプロジェクト作品。小学5年生の主人公ケータが妖怪を発見できる不思議な腕時計「妖怪ウォッチ」を使い、猫の地縛霊ジバニャンなどの妖怪たちと様々なドラマを繰り広げていくというストーリー。2013年1月より「コロコロコミック」(小学館)にてマンガが連載されている。同7月にはニンテンドー3DS用ゲームソフトが発売され、14年1月にテレビ東京系でアニメの放送が開始された。いずれの作品も低年齢層を中心に大ヒットし、関連グッズや関連書籍も人気を集めている。同年4月23日にはアニメのエンディングテーマ「ようかい体操第一」のCD発売が予定されている。

(2014-4-18)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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