20世紀日本人名事典 「妹尾 義郎」の解説
妹尾 義郎
セノオ ギロウ
大正・昭和期の仏教家,社会運動家
- 生年
- 明治22(1889)年12月16日
- 没年
- 昭和36(1961)年8月4日
- 出生地
- 広島県比婆郡東城町
- 学歴〔年〕
- 一高(旧制)中退
- 経歴
- 結核のため一高を中退、明治44年法華経信仰に打ち込み闘病。大正7年回復して上京、本多日生に師事、8年日蓮主義青年団を組織。翌年機関誌「若人」を創刊、布教活動を続けたが、6年日蓮主義青年団を解体、新興仏教青年同盟を組織して委員長となった。9年東京市電争議を支援し、11年には加藤勘十の選挙を支援するなど無産、農民運動とかかわったが、同年予防拘禁され、人民戦線運動に対する弾圧で検挙、起訴された。控訴審で3年の実刑を受け入獄。17年仮出所、20年東京から長野県に移った。21年仏教社会主義同盟を結成、24年社会党入党。26年平和推進国民会議事務局長となり、日中友好協会、日朝協会役員として活躍。晩年結核の再発で松本市郊外の国立療養所で療養。35年病床で共産党に入党した。著書に「妹尾義郎日記」(全7巻)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報