娯(漢字)

普及版 字通 「娯(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
10画

[字音]
[字訓] たのしむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(呉)(ご)。巫女が祝の器((さい))をささげて舞い、神を娯しませる形で、の初文。〔説文〕十二下に「樂しむなり」とするが、もと神を楽しませる意であった。のち〔楚辞、九歌、東君〕「羌(ああ)聲色の人をしましむる」のように用いる。

[訓義]
1. たのしむ、たのしませる、神をたのしませる。
2. やすらぐ、たわむれる。

[古辞書の訓]
名義抄 タノシブ・ヨロコブ・モテアソブ 〔立〕 ヨロコブ・ホコル・タハレタリ・タノシム・モテアソブ・ウツクシ・タノシビ

[語系]
(虞)ngiuaは同声。は虎頭をつけて舞う意の字で、また安・楽の意がある。ngioも〔説文〕十下に「(よろこ)ぶなり」と訓する字である。

[熟語]
娯哀娯意娯慰娯佚・娯逸娯懌娯悦娯玩娯嬉娯戯娯謔娯娯・娯志娯恣・娯酒・娯情・娯心・娯神・娯精・娯談娯適娯悲娯放・娯遊娯憂・娯楽・娯老
[下接語]
宴娯・嘉娯・娯・歓娯・嬉娯・戯娯・欣娯・康娯・自娯・酒娯・神娯・清娯・相娯・調娯・独娯・娯・遊娯

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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