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子供の発達とメディア こどものはったつとめでぃあ

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知恵蔵の解説

子供の発達とメディア

乳児期から子供がおとなしくしているという理由で、テレビビデオにあたかも子守をさせるような環境をつくると、大切な乳幼児期に大人との相互交渉が不足し、言葉や社会性の発達に影響を与えるとともに、生活リズムの乱れに結び付くことが指摘されている。とくに、一日中テレビをつけっ放し、子供はテレビのない生活をほとんど経験していない、子供が早期教育のビデオにはまっている、両親そろってテレビ好きで、片時もテレビのついていない時間がない、などの生活習慣が問題になっている。 1999年、アメリカ小児科学会は、脳の発達を妨げる恐れがあるので、2歳未満の幼児にはテレビを見せるべきではないという勧告を出した。幼児はテレビを見ることにより、本来必要とする大人からの積極的な働きかけを受けることができなくなる。乳幼児期の脳の発達に関する調査によれば、乳幼児には両親やそれに代わる保育者との直接的な触れ合いが、健全な知力の発達、社会とのかかわりや情緒面の発達、あるいは物事の認識力の発達のために不可欠であることを示している。したがって、乳幼児には原則としてテレビを見せるべきではなく、日本小児科学会は次の見解を発表している。(1)2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控える。(2)授乳中、食事中のテレビ・ビデオ視聴はやめる。(3)すべてのメディアへの接触時間を制限する。1日2時間を目安、テレビゲームは1日30分を目安。(4)子供部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターは置かない。(5)保護者と子供でメディアを上手に利用するルールをつくる。

(中村敬 大正大学人間学部人間福祉学科教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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