孛（読み）ひころう

精選版 日本国語大辞典

ひころ・う ひころふ【孛】

〘自ハ四〙 語義未詳。「ひ」は「日」、「ころ」は「もころ（如）」で彗星の光芒が日光のようである意とも、「日凝る」で光が集まっている意とも、「ひろごれり」の変化したものともいう。

※書紀（720）天武一三年一一月（北野本訓）「是の月に、星有りて中央(なか)に孛(ヒコロヘ)り。昴星(もうしゃう)と双びて行く。月尽に及りて失せぬ」

[補注]「孛」は、彗星の光が四方に放射する意。

出典　精選版 日本国語大辞典