宇都宮[市](読み)うつのみや

百科事典マイペディア 「宇都宮[市]」の意味・わかりやすい解説

宇都宮[市]【うつのみや】

栃木県中央部の市。1896年市制。県庁所在地。大部分洪積台地鬼怒川・田川流域の沖積低地で占められる。中心市街は中世宇都宮氏の城下町近世は本多氏などの城下町日光街道宿場町,市場町として発展。かつての武家町の上町(うわまち)は官庁・学校・住宅街,町人町の下町には商店・金融機関が集中している。東北新幹線,東北本線,日光線,東武宇都宮線,東北自動車道が通じる。1960年代以降,宇都宮,清原などの工業団地の造成が進んで大企業が進出し,電気機械,一般機械,食品などの工業が行われる。製造品出荷額では1兆4798億円(2003)を上げ,県内1位を占めている。また古くからの経木織,おもちゃ,かんぴょう細工を特産する。北西大谷(おおや)では大谷石を採掘しており,大谷磨崖仏(特別史跡)が有名。市街地中央に,古く宇都宮大明神と呼ばれ,市名の由来となったとされる二荒山(ふたらやま)神社がある。2007年3月,河内郡上河内町,河内町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。416.85km2。51万1739人(2010)。
→関連項目宇都宮大学栃木[県]

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