守らふ(読み)マモラウ

デジタル大辞泉 「守らふ」の意味・読み・例文・類語

まもら・う〔まもらふ〕【守らふ】

[動ハ四]《動詞「まもる」の未然形+上代の反復継続の助動詞」から》じっと見つめている。見守りつづける。
「伊那佐の山の木の間よもい行き―・ひ戦へば」〈・中・歌謡
[動ハ下二]
見つめる。
講師の顔をつと―・へたるこそ、その説くことの尊さもおぼゆれ」〈三三
守る。保護する。→まぼらう
「まがふ方なく一つ所を―・へて」〈夕霧

まぼら・う〔まぼらふ〕【守らふ】

[動ハ下二]《動詞「まぼる」の未然形+反復継続の助動詞「」から》「まもらう」に同じ。
中納言かたちのいと美しげなる、―・へて居給へり」〈宇津保・国譲中〉
「われらを討たんとて、こなたを―・へ」〈義経記・八〉

もら・う〔もらふ〕【守らふ】

[動ハ四]《動詞「」の未然形に反復継続の助動詞「」がついて一語化したもの》じっと見つめている。うかがっている。
「此の瓜食らふを―・ひ居たり」〈今昔・二八・四〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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