安か(読み)やすらか

精選版 日本国語大辞典の解説

やすら‐か【安か】

〘形動〙 (「か」は接尾語)
① 穏やかで何の心配もないさま。平安なさま。静穏な状態。無事安楽。
※書紀(720)仁徳四年二月(前田本訓)「人人詠徳(ほむ)る音を誦(あ)けて家毎に、康哉之歌(ヤスラカナリといふうた)有り」
※徒然草(1331頃)一二四「明暮念仏して、やすらかに世を過ぐす有様、いとあらまほし」
② 気楽なさま。ゆったりとして余裕のあるさま。堅苦しくないさま。
※枕(10C終)一八四「唐衣こき垂れたるほどなど、馴れやすらかなるを見るも」
③ ゆったりとして感じのよいさま。心が安らぐようなさま。
※落窪(10C後)四「うち笑ひ給ふ様、いとやすらか也」
④ らくらくと事を行なうさま。たやすいさま。無造作なさま。やすやす。
※大智度論天安二年点(858)「譬れば人の右の手の自然に隠(ヤスラカニ)便なるが如し」
⑤ わかりやすいさま。平易であるさま。
※開化のはなし(1879)〈辻弘想〉二「其学科も、平易(ヤスラカ)なるを主とし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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