安城[市](読み)あんじょう

百科事典マイペディア 「安城[市]」の意味・わかりやすい解説

安城[市]【あんじょう】

愛知県中部の市。1952年市制。岡崎平野の中心部にあり,その大部分を占める洪積台地は1880年の明治用水の完成後急速に開拓され,米麦二毛作と養鶏多角経営がとられて当時は日本のデンマークと呼ばれる農村地帯となった。近年は都市化が進み,都市近郊型農業が行われている。中心市街は昭和初期から大紡績工場が進出し,繊維工業が中心であったが,近年は輸送用機器,電気機器工業が中心で1兆2623億円の(2003)製造品出荷額を上げ,工業都市として発展している。東海道本線,名鉄名古屋本線,蒲郡線が通じ,1988年東海道新幹線に三河安城駅が開業した。86.05km2。17万8691人(2010)。

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