安平(町)(読み)あびら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「安平(町)」の意味・わかりやすい解説

安平(町)
あびら

北海道南西部、胆振(いぶり)総合振興局管内の勇払(ゆうふつ)郡にある町。2006年(平成18)勇払郡追分町(おいわけちょう)、早来町(はやきたちょう)が合併して成立。町域の北東部は夕張(ゆうばり)山地に連なる山地、南部は勇払平野平地。この間に馬追(うまおい)丘陵へと続く丘陵地が広がり、町の中心部を安平川が南へ流れる。高原気候と海洋性気候をあわせもち、秋から冬にかけて晴天が多く雪は少ない。南部では一年を通して温暖、北部では冬の寒さが厳しい。JR室蘭(むろらん)本線、石勝(せきしょう)線、国道234号が通じ、道東自動車道の追分町インターチェンジがある。北の空の玄関口新千歳(しんちとせ)空港にも近い。町内にはゴルフ場が多くある。日本におけるチーズ発祥の地といわれ、古くから酪農が盛ん。近年は軽種馬(競走馬)の生産が活発になっている。耕作物では北部追分地区で特産のメロンアスパラなどの野菜、麦類のほか、花卉(かき)栽培が増加傾向にある。新千歳空港や、苫小牧(とまこまい)港などに近い地の利を生かし、南部の早来地区では工業誘致も積極的に行われている。面積237.16平方キロメートル(一部境界未定)、人口7340(2020)。

[編集部]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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