新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「安部 磯雄」の解説
安部 磯雄
アベ イソオ
- 肩書
- 衆院議員,社会大衆党委員長,早稲田大学教授・野球部初代部長
- 旧名・旧姓
- 旧姓=岡本
- 生年月日
- 元治2年2月4日(1865年)
- 出生地
- 筑前国(福岡県)
- 学歴
- 同志社〔明治17年〕卒 ハートフォード神学校〔明治27年〕卒
- 経歴
- 明治12年同志社に入り、新島襄に触れ社会問題に関心を抱く。24〜27年米国のハートフォード神学校に学び、のちベルリン大学を経て、28年帰国。31年幸徳秋水らと社会主義研究会を結成、33年社会主義協会に発展改称し、会長に就任。34年幸徳・片山潜らと日本初の社会主義政党・社会民主党を結成、即日禁止。大逆事件後、社会運動から遠ざかるが、大正13年日本フェビアン協会を設立、15年社会民衆党結成に導き、委員長となる。この間、明治32年〜昭和2年早大教授。3年第1回普通選挙で東京2区から衆院議員に当選。7年には社会大衆党委員長に就任。15年斎藤隆夫懲罪問題で同党を離党。戦後は日本社会党の結成を呼びかけ、その顧問となった。また早大野球部の初代部長(明治35〜昭和11年)でもあり、34年には最初の野球殿堂入りの一人となり、“学生野球の父”と呼ばれた。
- 没年月日
- 昭和24年2月10日
- 家族
- 長男=安部 民雄(早稲田大学名誉教授・テニス選手) 娘=赤木 静(自由学園教師)
出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報