宋 健(読み)ソウ・ケン(英語表記)Song Jian

現代外国人名録2016 「宋 健」の解説

宋 健
ソウ・ケン
Song Jian

職業・肩書
宇宙工学者 元中国全国政治協商会議(政協)副主席,元中国国務委員・国家科学技術委員会主任

国籍
中国

生年月日
1931年12月29日

出身地
山東省栄成県(原籍)

専門
サイバネティックス論

学歴
ハルビン工業大学中退,北京外語学院卒,バウマン高等工業学院(モスクワ)卒,モスクワ大学数学力学系卒

学位
博士号

資格
中国科学院会員〔1992年〕, 中国工程院会員〔1998年〕

勲章褒章
北朝鮮一級友誼勲章〔1987年〕

受賞
国家自然科学奨二等奨,国家科技進歩奨一等奨,アインシュタイン賞(国際数学モデル学会)〔1987年〕

経歴
農家に生まれる。14歳で八路軍に参加。1947年中国共産党に入党。’53年モスクワのバウマン工学院に留学、卒業後、サイバネティックス科学者フリードバウム教授の研究生となり、さらにモスクワ大学数学力学系を卒業。’60年中ソ関係悪化により帰国、国防部第5研究院第2分院に入り、ミサイルの研究開発に従事。’62年科学院数学研究所控制論(サイバネティクス)研究室副主任となり、制御システム設計の中心となった。’65年第7機械工業部26所副所長。文化大革命中は農村に下放。’76年潜水艦発射ミサイル第1副総設計師として復活。’81年第7機械工業部副部長兼技師長、’82年5月宇宙工業部副部長。’84年9月国家科技委主任となり、’86年4月国務委員(副首相級)兼任。’87年11月党中央委員。’88年6月国務院環境保護委主任。’98年3月国務委員離任。同月、中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協)副主席に就任し、同年6月より中日友好協会会長も務める。’98年〜2002年中国工程院院長。中国でのサイバネティックス論の権威。1992年の地球サミットに中国政府代表として出席するなど、環境保護にも尽力。2001年5月来日。2002年11月党中央委員退任。2003年3月全国政協副主席退任。2012年3月中日友好協会会長退任。主著に「人工控制論」など。英語ロシア語に堪能。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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