定廻(読み)じょうまわり

精選版 日本国語大辞典 「定廻」の意味・読み・例文・類語

じょう‐まわり ヂャウまはり【定廻】

〘名〙
江戸幕府職名の一つ。書院番・小姓番など御番衆に属する武士うち、定期的に江戸市中を巡邏(じゅんら)し取り締まりに任じたもの。武家地・町地の区別なく巡察し、怪しいものを逮捕し、武家地の場合は辻番へ、町地の場合は自身番へ預け、頭に報告した。臨時に巡邏した仮廻りに対する語。
御触書天明集成‐二四・天明六年(1786)六月「町奉行え 組々御番衆之内定廻并仮廻之面々、只今まて無懈怠相廻候事に候得共」
※財政経済史料‐四・官制・地方職制・町奉行職制(江戸)「一、捕ものの儀は、定廻、臨時廻の内へ申付

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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