定数是正めぐる動き

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

定数是正めぐる動き

2009年の衆院選小選挙区で最大2・30倍の格差があったことについて最高裁大法廷は昨年3月、「違憲状態」と判断した。「憲法の求める投票価値の平等に反する」と述べ、選挙制度の改善を迫った。問題とされたのは「1人別枠方式」。人口の少ない地方の声も国政に反映させるため全都道府県にまず1議席割り振るもので、有権者の一票の価値が地方の選挙区で重く、都市部が軽くなり、「合理性があるとは言い難い」と指摘された。しかし、国会のその後の動きは鈍かった。選挙制度改革は各党の獲得議席に大きく影響するため、各党の利害が一致しない。野田佳彦首相は14日、定数是正を条件の一つに解散することを表明。これを受け、民主、自民、公明の3党は小選挙区の「0増5減」を当面先行することに合意し、衆院選挙制度改革法案を16日に成立させた。だが、今回の衆院選には適用されないため、違憲状態のままでの選挙になる。

(2012-11-16 朝日新聞 夕刊 1社会)

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