目移(読み)めうつり

精選版 日本国語大辞典 「目移」の意味・読み・例文・類語

め‐うつり【目移】

〘名〙 見る目が種々の物に移り変わること。種々のものを見て心が迷うこと。いつのまにか視線が移ってしまうこと。
狭衣物語(1069‐77頃か)三「いと狭くて、晴るる間もなく思さるるは、殿の中の御めうつりなるべし」
増鏡(1368‐76頃)一〇「いづれともなくめうつりして」

め‐うつし【目移】

〘名〙 ある物を見馴れた目を移して他を見ること。
源氏(1001‐14頃)花宴「つぎに頭中将、人のめうつしもただならずおぼゆべかめれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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