宮ノ洲古墳(読み)みやのすこふん

日本歴史地名大系 「宮ノ洲古墳」の解説

宮ノ洲古墳
みやのすこふん

[現在地名]下松市大字東豊井 宮ノ洲

周防灘の東北岸に東から突き出て桂木かつらぎ山と結ぶ陸繋砂州に立地した前期の低地古墳で、四面の舶載鏡を出土した。享和二年(一八〇二)八月二一日、畑地の造成中に発見された。発見当時の状況を記録した磯部際右衛門の「宮ノ州開発地石室覚」には「畠地追々開立仕候処、凸之土地御座候故地平シ仕候処、石垣掘出シ申候、其内ニ鏡刀類御座候ニ付、其段幸吉ヨリ御届申上候」という届出書を載せる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宮ノ洲古墳の言及

【下松[市]】より

…人口5万3471(1995)。南部の沿岸の宮ノ洲古墳は4面の舶載鏡を出土した前期古墳として知られる。南西部の末武平野には古代条里制の遺構が広範囲に残る。…

※「宮ノ洲古墳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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