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宮薗鸞鳳軒(初代) みやぞの らんぽうけん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

宮薗鸞鳳軒(初代) みやぞの-らんぽうけん

?-1785 江戸時代中期の浄瑠璃(じょうるり)太夫。
京都の人。初代宮古路薗八(みやこじ-そのはち)の門弟。2代薗八をついだのち,宝暦12年(1762)宮薗豊前(ぶぜん),明和3年(1766)鸞鳳軒と改名。美声で作詞・作曲にすぐれ,宮薗節を大成した。現行の宮薗節古典10段すべての作者とみられている。天明5年5月9日死去。本名は木岡光義。号は平呉。

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朝日日本歴史人物事典の解説

宮薗鸞鳳軒(初代)

没年:天明5.5.9(1785.6.15)
生年:生年不詳
江戸中期の宮薗節の創始者。本名木岡光義,号は平呉。宮古路豊後掾 の高弟初代宮古路薗八の門弟。初名家太夫。宝暦(1751~64)の後半,師が没したのち,好敵手春富士正伝と争った末,2代目薗八を継いだが,まもなく宝暦12(1762)年には宮古路の「宮」と薗八の「薗」をとって「宮薗」と改姓,宮薗豊前と名乗り,さらに明和3(1766)年には宮薗鸞鳳軒となった。これに憤慨した正伝が,江戸で3代目薗八を無断で襲名し,鸞鳳軒との間に確執が生じたという。鸞鳳軒は作詞作曲の才能と天性の美声で多くの曲を残した。『増補宮薗集都大全』(1763),『宮薗花扇子』(1769)をはじめ作品集も残っている。また,門弟も多く,彼らは京坂の劇場に出演していたが,鸞鳳軒自身が劇場に出た記録はない。現行の宮薗節古曲10段はすべて鸞鳳軒の作であるといわれている。なお,2代目鸞鳳軒は初代の門弟宮薗文字太夫。

(根岸正海)

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