宮部 金吾(読み)ミヤベ キンゴ

20世紀日本人名事典 「宮部 金吾」の解説

宮部 金吾
ミヤベ キンゴ

明治〜昭和期の植物学者,植物病理学者 北海道帝国大学名誉教授。



生年
安政7年3月7日(1860年)

没年
昭和26(1951)年3月16日

出生地
東京・下谷

学歴〔年〕
札幌農学校〔明治14年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔明治32年〕

主な受賞名〔年〕
文化勲章〔昭和21年〕,札幌名誉市民〔昭和24年〕

経歴
札幌農学校在学中に入信東大で植物学を学んだ。明治16年札幌農学校助教授となり、19年アメリカのハーバート大学に留学。22年帰国、教授となり植物学、植物病理学などを担当した。同校は後、北海道帝国大学となるが、昭和2年まで在職46年間に及び、退職後名誉教授。この間、北大創設に尽力し、同大学付属植物園を設計、創設した。また北海道の未開拓地、千島樺太などを踏査、研究し、植物病理学の基礎を築くと共に、地元産業と関係深いテンサイの班点病、ポツプの露菌病、リンゴの花腐病などを重点に研究を進めた。明治32年理学博士、昭和5年帝国学士院会員、21年文化勲章受章、24年には札幌名誉市民に推された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「宮部 金吾」の解説

宮部 金吾 (みやべ きんご)

生年月日:1860年3月7日
明治時代-昭和時代の植物学者
1951年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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