寄・比(読み)よそう

精選版 日本国語大辞典の解説

よそ・う よそふ【寄・比】

〘他ハ下二〙 ⇒よそえる(寄)

よそえ よそへ【寄・比】

〘名〙 (動詞「よそえる()」の連用形の名詞化) よそえること。なぞらえること。たとえること。
※源氏(1001‐14頃)玉鬘「いで、このかたちのよそへは、人腹立ちぬべき事なり」

よそ・える よそへる【寄・比】

〘他ア下一(ハ下一)〙 よそ・ふ 〘他ハ下二〙 (下二段活用の動詞「よす(寄)」に、反復・継続の接尾語「ふ」の付いたものか。また、古い四段活用の動詞「よす(寄)」からの派生か。一説に「寄し添ふ」からとも)
① ある物を何かに似ていると見立てる。なぞらえる。擬する。たとえる。
※古今(905‐914)仮名序「ふじのけぶりによそへて人をこひ」
② 関係があるとする。かかわりがあるとする。
※万葉(8C後)一一・二六五九「争へば神も悪(にく)ますよしゑやし世副流(よそふル)君が憎くあらなくに」
③ ひっかかりを付ける。かこつける。口実にする。
※古今(905‐914)恋三・六五四「思ふどちひとりひとりが恋ひ死なばたれによそへてふぢ衣きん〈よみ人しらず〉」
[補注]室町時代ごろからヤ行にも活用した。→よそゆ(寄)

よそ・ゆ【寄・比】

〘他ヤ下二〙 (ハ行下二段活用の「よそふ」から転じて、室町時代ごろから用いられた語。多くの場合、終止形は「よそゆる」の形をとる) =よそえる(寄)〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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