富山[市](読み)とやま

百科事典マイペディア 「富山[市]」の意味・わかりやすい解説

富山[市]【とやま】

富山県中部の市。1889年市制。県庁所在地。神通(じんづう)川,常願寺川流域の富山平野主要部及び飛騨高地北部一帯を占め,富山湾に面する。中心市街は神通川下流右岸にあり,1532年の水野勝重の富山城築城後城下町として発展,江戸期は加賀前田家支藩の城下であった。第2次大戦中空襲で壊滅したが復興。北陸新幹線,高山本線,あいの風とやま鉄道,富山地方鉄道各線,富山ライトレール,北陸自動車道が通じ,1984年ジェット化して新開港した富山空港がある。1964年に指定された富山高岡新産業都市の一中心で,特定重要港湾の伏木富山港沿岸に化学工業,重工業の大工場が集中,伝統的な富山売薬の工場も多い。市の製造品出荷額は1兆453億円(2003)を上げて県内1位。1984年には富山テクノポリスの指定をうけ,先端技術産業も盛んになっている。立山・黒部アルペンルートへの玄関口で,東部には有峰(ありみね)ダム黒部川源流部などがあり,中部山岳国立公園に属する。また西部の呉羽山は行楽地,岩瀬浜,八重洲浜は海水浴場である。富山大学がある。2005年4月上新川郡大沢野町,大山町,婦負郡八尾町,婦中町,山田村細入村編入。1241.77km2。42万1953人(2010)。
→関連項目大島[町]小杉[町]新湊[市]富山[県]富山大学丈部荘

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