寝過(読み)ねすごす

精選版 日本国語大辞典 「寝過」の意味・読み・例文・類語

ね‐すご・す【寝過】

〘自サ五(四)〙 起きる予定時刻が過ぎても寝ている。よけい寝て予定の時刻に遅れる。また、度をこして寝る。ねすぎる。ねすぐす。
堤中納言(11C中‐13C頃)思はぬ方にとまりする少将「昼などおのづからねすこし給ふ折」
※宝の山(1891)〈川上眉山発端「客は思ひしより寝過(ネスゴ)して、朝遅く目を覚せしに」

ね‐す・ぎる【寝過】

〘自ガ上一〙 ねす・ぐ 〘自ガ上二〙
① 寝るのに適当な時間以上に寝る。度をこして長時間寝る。
大和(947‐957頃)一六八「しばしとおもひてうちやすみけるほどに、ねすぎにたるになむありける」

ね‐すぐ・す【寝過】

〘自サ四〙 =ねすごす(寝過)
源氏(1001‐14頃)夕顔「つとめて少しねすぐし給ひて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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