導管・道管(読み)どうかん

精選版 日本国語大辞典 「導管・道管」の意味・読み・例文・類語

どう‐かん ダウクヮン【導管・道管】

〘名〙
① 物をみちびき送る管。
中野重治詩集(1935)〈中野重治〉二「彼の導管車輪と無数のねぢとは隅なく磨かれてある」
維管束系木部の構成組織の一つ。被子植物の木部の主要部分。導管細胞が縦に連なったもの。導管細胞は円柱形または多角柱形で、成熟の過程で原形質を失い、細胞壁は木化し、両端隔壁にせん孔があいて、水を通しやすくなる。また、側膜は部分的に肥厚し、環紋・ら旋紋・網紋・孔紋などの模様を示す。この長さ、太さ、側壁の模様、せん孔の形状、隔壁の傾斜などは、木材比較解剖学で重視される。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android