精選版 日本国語大辞典 「小スンダ列島」の意味・読み・例文・類語
しょう‐スンダれっとう セウスンダレッタウ【小スンダ列島】
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インドネシア東部、バリ島からチモール島まで東西に連なる列島。ヌサ・テンガラNusa Tenggara列島ともいう。全長約1500キロメートル。バリ島、ロンボク島、スンバワ島、コモド島、フロレス島、ソロル島、アドナラ島、ロンブレン島、パンダイ島、アロル島からなる北部島列と、スンバ島、サウ島、ロチ島、チモール島からなる南部島列に分けられる。北部島列は新期褶曲(しゅうきょく)山脈で、世界でもっとも火山活動が盛んな地域であるのに対し、南部島列は第三紀の丘陵性の山地で、地殻は安定している。気候は概してサバナ気候の性格をもち、東に向かうほど乾燥度が強くなる。住民は島ごとに異なるが、東にいくほどパプア系の比率が大きく、人口が少なくなり、開発度が低くなる。行政上はバリ州、ヌサ・テンガラ・バラット州、ヌサ・テンガラ・チモール州に分かれる。なお、チモール島のほぼ東半分である東チモールは、1999年8月、独立の是非を問う住民投票で独立派が勝利、10月にはインドネシア国民協議会が独立を承認し、同年設立の国連東チモール暫定統治機構(UNTAET)の暫定統治下で独立への道を歩み、2002年5月東チモール民主共和国として独立した。
[上野福男]
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