小倉 霊現(読み)オグラ レイゲン

20世紀日本人名事典 「小倉 霊現」の解説

小倉 霊現
オグラ レイゲン

大正・昭和期の宗教家 念法真教初代灯主。



生年
明治19(1886)年9月19日

没年
昭和57(1982)年3月5日

出生地
大阪府大阪市今福

本名
小倉 庄太郎

経歴
やすり屋にデッチ奉公。軍隊に入り明治41年、習志野の大演習に参加、強行軍で兵士が倒れる中で皇族東久邇宮北白川宮が平然としているのを見て、精神力の偉大さを知り、信仰心に目覚めた。九が三つある生年月日から苦(九)を自己の運命と考え、苦を克服し、九角堂を建て仏をまつることを志した。大正14年8月3日、五色の雲に乗った阿弥陀仏が呼びかける夢を見て念法真教を開教した。綿屋を続けながら布教して歩き、昭和3年「神仏心霊感応会」をつくり、6年から神仏習合教義を整え、14年天台宗に入って天台宗金剛教会を設立。戦後の22年、大阪市旭区に小倉山金剛寺を開いた。27年念法真教を天台宗の新宗教として全国に進出。34年大阪市鶴見区に聖地を建設、伽藍と九角堂を造営。36年に紺綬褒章を受け、49年には90歳の高齢で全国親教を果たした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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