20世紀日本人名事典 「小島 政二郎」の解説
小島 政二郎
コジマ マサジロウ
大正・昭和期の小説家
- 生年
- 明治27(1894)年1月31日
- 没年
- 平成6(1994)年3月24日
- 出生地
- 東京市下谷区下谷町(現・東京都台東区)
- 別名
- 俳号=燕子楼
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学文学部卒
- 経歴
- 大正5年「オオソグラフイ」を発表以降、三田派の新人として注目され、大学卒業後は「赤い鳥」の編集を手伝い、その間に芥川龍之介を知る。12年「一枚看板」を発表し、13年「含羞」を刊行、以後中堅作家として活躍し「新居」「海燕」「眼中の人」「円朝」などを発表。大衆作家としても活躍する一方、「大鏡鑑賞」や「わが古典鑑賞」など古典鑑賞にも新分野を開いた。そのほか「聖胎拝受」や「鷗外 荷風 万太郎」など先輩作家を描いた作品もある。また芥川と共に句作にも励み、戦後はいとう句会に参加、句集はないが、「いとう句会句集」「木曜座談」、エッセイ集「場末風流」に収められている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報