小川 芋銭(読み)オガワ ウセン

20世紀日本人名事典 「小川 芋銭」の解説

小川 芋銭
オガワ ウセン

明治〜昭和期の日本画家



生年
慶応4年2月18日(1868年)

没年
昭和13(1938)年12月17日

出生地
江戸・赤坂溜池

出身地
茨城県牛久村(現・牛久市)

本名
小川 茂吉

別名
別号=芋銭子,莒滄子,草汁庵

経歴
生涯のほとんどを郷里の牛久(茨城県牛久市)で過ごす。明治14年本多錦吉郎の画塾・彰技堂で洋画を学び、日本画を独習。26年父の命により農業に従事しながら絵筆を執る。のち「朝野新聞」「平民新聞」に漫画や挿絵を描き、41年「草汁漫画」を刊行。また、早くから親しんだ俳句も寄稿。41年頃から「国民新聞」「ホトトギス」にも表紙・挿画のほか投句する。大正元年に「三愚集」を刊行、この頃から俳画を描き、飄逸枯淡で異色ある作品を長く院展に発表。4年平福百穂らの珊瑚会会員となり、6年日本美術院同人となる。農工画を自称し、河童沼沢などを主題に独特な幻想世界を構築。とくに「河童百図」は河童表現の決定版といわれ、“河童の芋銭”と呼ばれた。代表作は他に「樹下石人談」「沼四題」「江戸六月」「水魅戯」など。著書に「大痴芋銭」「草汁遺稿」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「小川 芋銭」の解説

小川 芋銭 (おがわ うせん)

生年月日:1868年2月18日
明治時代-昭和時代の画家
1938年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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